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 「ネコも歩けば・・・(酔中日記)」

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JAZZの夜

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久しぶりの夜遊び気分で伊勢原の町、いつもの「GEN」にて酒友H氏と待ち合わせ。
わが胸の昏き思いなど肴に酒酌み交わすうち、隣席で何やら耳懐かしき声。
「おや!?」と顔見合わせれば以前散々通った「吞者屋」のママ。
引退してとっくに故郷湯沢に帰ったと思っていたが・・・・。

現役酔っ払いに戻ったところで「ポコアポコ」に移動。
「豆穂」のライブ時代から贔屓のササキ哲ちゃんと、ラテン系ドラマーみのっちのJAZZライブ。
「QUATRE - QUARTS」
お馴染のジャズナンバーからブルース、ラテンと久しぶりの生音が心騒がせお酒(ハイボール)沁みる。

そしてわがリクエスト曲「ダニーボーイ」
” O Danny boy, the pipes,the pipes are calling
From glen to glenand down the mountainside”
哲ちゃんのギターキュンキュン胸に響き、ウ~ンまだまだ死ねない!

「もしジャズが止めば凩ばかりの夜」(寺山修司)


# by kcat46 | 2024-03-20 14:23 | 観読聴 | Comments(0)

まだともうの狭間

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年に一度の旧友再会、会ったとたんに聞かされたのが共通の友人K原君の訃報。
お互いの歳を考えればそんな話題が増えるのも仕方がない。
そうかあいつもとうとう・・・と思い出たどり「箱根・和泉」の湯に浸かる。

自分も死ぬのだということを、しばらく忘れたふりをしていた。
先月の検査で「間質性肺炎」とか、よく判らない病名をいただき、山歩きの速度が遅くなったのもちょっとした坂道での息切れも、「歳のせい」にはできないと分かった。

湯上りの缶ビールで喉潤し、「小田原おでん・本陣」に席移し続きの酒。
おでんを肴に「今日は特別」と久しぶりの地酒(泉橋)味わう。
糖尿病の身としては普段は糖質0の発泡酒や焼酎を普段酒としているのだが、「生き延びる」という臆病さを放棄すればいくらでも好きな酒飲めるのだと悪魔の囁き。

何年か前涸沢から穂高に登り、自分の青春の山とはお別れした。
毎年の桜の花見、紅葉の季節、競馬のダービーこれが最期になるかもと頭の片隅をかすめることがある。
「いやまだまだ」と、「もうそろそろ」のシーソーゲームの日々はいつまで続くのか。

「平家物語」壇之浦の戦いで、平知盛が一門の人々が死んでいくのを見届けた後
「見るべきほどのことは見つ・・・」と言って、家臣と二人で海の底へと沈んだという。
その心境に自分も近づいていけるくのだろうか?

ロマンスカーで帰宅するMと別れほろ酔いの頭。
こうやって一つ一つ別れを繰り返していくしかないのかなと思う。

「僕は「死ねば死にきり」でいいという気がします」
           吉本隆明

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# by kcat46 | 2024-03-03 14:24 | あとは野となれ | Comments(0)

週末の愉しみ

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ここしばらく週末の愉しみだったドラマ「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」(BS11土、日放映)がついに幕を閉じた。
北アイルランドベルファストを舞台に、連続殺人犯と、ロンドン警視庁より呼び寄せられたステラ・ギブソン警視の熾烈な心理戦。
シーズン1,2,3全20話。こんなに長い時間ドラマを見続けた経験は久しぶりのことだ。

犯罪者側のドラマと追う刑事側、倒叙形式で展開するストーリーの巧みさ。
登場人物それぞれが、脇役まで含めて役割だけの役ではなく丁寧にリアルな人物像として描かれ、主役の二人を浮かび上がらせる。

女性警部ステラ・ギブソン(ジリアン・アンダーソン)と連続殺人犯ポール・ヘルスター(ジェイミー・ドーナン
最終回、ほとんど会話劇だけで一時間。緊張感に満ちた二人のやり取りは久しぶりにドラマを見た満足感を味わった。
老後の暇つぶしには少々もったいないようなドラマの原作・脚本アラン・キュービットに拍手!

さて、ステラロス。今週末からの暇をつぶしプランは?
いつもの競馬は今年のG1レースが開幕「フェブラリーステークス」
断然の人気を背負った一番人気オメガギネスと二番人気ウィルソンテソーロが共に馬群に消えるという大波乱の幕開けだったが、穴党のはしくれとしてファウルチップは情けないスタート。







# by kcat46 | 2024-02-21 14:28 | 観読聴 | Comments(0)

24初山歩・弘法山

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10時半秦野駅集合5名。
水無川沿いの遊歩道をセキレイやカモ類など探しながら。
弘法山登山口からは山道の急登始まり呼吸荒らし。

浅間山の頂上広場で一息、秦野市街の向こうに富士山の雄姿を眺む。
呼吸整えもうひと頑張り、急な階段を登れば権現山頂。
いつものバードサンクチュアリ(野鳥の水場)には覗き窓にカメラを構えたウォッチャーが並んでいる。
この日はメジロとカラ類が姿を見せただけとのこと。

もう一バイトで弘法山頂(235M)
湘南海岸から横浜方面のビル群など眼下に、持ち寄った酒肴の品など並べランチビールの一刻。
能登の震災を受け百均で急遽買ってきた非常用コンロでお湯など沸し、ホットワインと洒落る積りが。
昼食後は冬の林の中、たらたらと吾妻山から鶴巻温泉「弘法の里湯」へ下る。

ザブンで汗流した後は伊勢原に移動、後から参加のHさんも交え馴染みの居酒屋「GEN」で新年の宴となる。
今年の予定等に花を咲かせ、いっちょ上がりの心算だったが・・・。

今年も順調なスタートと行きたいところだが、最近ちょっとした階段や坂の登りで息切れひどく。
さすがに歳のせいか、と疑問アリつつ歩いてみれば判るだろうとの初山歩。
同行の看護婦Eさんによれば確かにいつもより歩くペースが遅いと感じたそうで、他のメンバーからも指摘される。
「心不全」という言葉も出たが、とりあえず無事に完歩ということで酔いに紛れて後はグズグズ・・・。
!?


# by kcat46 | 2024-01-20 19:26 | 山を歩けば | Comments(0)

23読んだミステリBEST


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「父を撃った12の銃弾」ハンナ・ティンティ(文芸春秋)
父と娘が暮らす現在の時間と父が生きてきた過去の時間、アリゾナの砂漠からアラスカの大氷河12発の銃弾が語る物語

2「正義の弧」マイクル・コナリー(講談社文庫)
ロサンジェルス市警未解決事件班責任者レネイ・バラード、ボランティアとしてリクルートされたボッシュ。
市会議員の妹が殺害された事件と、砂漠に埋められた一家殺害事件。

3「禁忌」フェルディナント・フォン・シーラッハ(創元推理文庫19年)
色に対する共感感覚の持ち主で写真家として成功を収めたセバスティアン。
若い女性の誘拐殺人容疑で逮捕されるが、被害者の死体もなく名前すら判らない
「うらを見せおもてを見せて散るもみぢ」(良寛)

4「愚者の街」R・トーマス(新潮文庫)
第二次世界大戦下の香港で諜報活動の中、投獄され失職した元秘密諜報員のダイ。
「街を一つ腐らせてほしい」不正と暴力で腐敗した街の再生計画。大人の読み物。

「わが母なるロージー」ピエール・ルメートル(文春文庫)
パリで爆破事件発生後、警察に出頭した青年ジャンは爆弾はあと6個仕掛けてあると告げ金を要求する。
意表を突く出だしアイデアが簡潔で巧い中編。

「業火の市(まち)」ドン・ウインズロウ(ハーパーBooks)
1986年アメリカ東海岸ロードアイランドの裏社会。
アイルランド系マフィアとイタリア系マフィアが微妙な力関係で共存してる。
「こんな美しい女はたいてい厄介ごとを引き起こす」

「噤みの家」リサ・ガードナー(小学館文庫)
ボストンの住宅で銃殺された夫と、拳銃を手に立っていた妊娠中の妻イーヴィー。
出だしのキャッチ、謎が謎を呼ぶストーリー展開の上手さ、そして背後に女性たちの深い心の傷。

「影のない四十日間」オリヴィエ・トリュック(創元推理文庫)
ノルウエイ北極圏、四十日間の極夜が明けた町、トナカイ警察警官クレメットと新人女性警官ニーナ。
厳しい風土の中で歴史に翻弄され続けてきた先住民族の歴史

「天使の傷」マイケル・ロボサム(ハヤカワ文庫)
臨床心理士サイラスと嘘を見抜く少女イーヴィの「天使と嘘」の続編。
闇の組織と陰謀は既視感あるが、テンポの良さと主人公(少女)のキャラで読ませる。

10「弁護士アイゼンベルク」アンドレアス・フェーア(創元推理文庫)
ホームレスの少女から、女性の殺害容疑で逮捕されたホームレス仲間の男の弁護依頼。
法廷物ではなく、二転三転するストーリーのエンターテインメント。

10「真珠湾の冬」ジェイムズ・ケストレル(ハヤカワ・ミステリー)
真珠湾攻撃まじかのハワイから、開戦直後の香港、東京、終戦後の1945年まで。
連続殺人事件の背景に犯罪、スパイ恋愛等様々な要素が詰め込まれた重量級の作品。

10「鹿狩りの季節」エリン・フラナガン(ハヤカワミステリー)
鹿狩りの季節を迎えたネブラフスカの田舎町で、女子高生が失踪、ただの家出か事件に巻き込まれたのか。
青年の保護者夫婦と姉思いの弟、浮かび上がる平穏な村の複雑な人間関係。

10「コリーニ事件」フェルディナント・フォン・シーラッファ(創元推理文庫)
67歳のイタリア人で殺人容疑者コリーニの国選弁護人となった新米弁護士ライネン。
緊迫した法廷劇のリアリティ、短い作品ながら秀作。(2017年)


# by kcat46 | 2024-01-14 19:46 | 観読聴 | Comments(0)