「ネコも歩けば・・・(酔中日記)」

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ヒメコ

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猫のいる生活を始めて30数年、最初は「ルパン三世」の脚本家仲間Tさんから頂いたシャム系の黒猫。
伊勢原に家を建て引越し祝いということだった。
名前は「バロン」その名のとおりやたら気位髙く、新しい家族にも、新しい家にもなかなか慣れず苦労した記憶。

十何年か結構長生きして病死、その後虚を埋めるごと何匹かとの日々あり。
全て牡猫で、昨年逝ったオトメが初めての牝猫だった。
人懐こい性格ですぐに慣れ、当時幼児だった孫達に乱暴に弄られてもじっと触らせてやり、御近所さんはもちろん通りがかりの見知らぬ人にもゴロリと道路に寝転がり腹を見せて撫でさせる人気者だった。
行方不明になった後も「きっとどこかの家で可愛がられて帰るのを忘れてるのよ」と。

そしていよいよ最後のつもりで戴いたのが「ヒメコ」生後三ヶ月。
これが同じ牝ネコと思えないほど性格が違う。
初めて家に来てケージから出した途端脱兎のごとく家中逃げ回りあっという間に姿を消した。
ようやく見つけた食器棚の裏の狭い隙間に潜りこんだまま、呼べど答えず、餌や玩具での誘いにも全く反応なし。
家人が寝静まった夜中に餌を食べ、用意したトイレを使い、ようやく慣れ始めたかと思ったら、孫達が遊びに来てまた隙間の置物と化す。

そんな繰り返しの中でようやくわが夫婦だけには気を許すようになり、自分から膝に乗って来たり甘えるようになったが、こっちの都合で抱こうとするとるりと逃げる。
自宅で猫を飼っている東京の猫好き孫娘が、新しい猫を見たいと先日遊びに来たが、顔を合わせ途端あっという間のい階段を駆け上がり二階の隠れ家に籠ったまま二泊三日の間決して顔を合わせようとしなかった。

最近外の世界に興味津々、じっとベランダから庭の野鳥を見ていたりする。
細長い胴体は野生のイタチやテンを思わせるスピードと瞬発力、いつか狩りをする姿を見てみたい。
最後に出会った猫から、生きる野生の欠片に触れる新鮮な喜ぶを学びつつ、さて。
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# by kcat46 | 2017-03-23 20:47 | 雑・etc | Comments(0)

舘野鴻ライブ

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「日本のファーブル」熊田千佳慕の後継者、秦野のフィールド画家舘野鴻君のジャズライブ。
「表丹沢音楽講」@「ポコアポコ」
僚友でデキシ―系ドラマー蓑宮俊介とギターに佐々木哲太郎というお馴染みのトリオ。

初めて聴いたのは10年ほど前、行きつけの酒場伊勢原「豆穂」のライブ。
肺の筋肉目いっぱい震わせ、ブイブイ吹き抜くサックスの印象。
演奏後の雑談で当時横濱ジャズフェスで聴いてファンとなったminga早坂紗知のお弟子さんだったと知る。
また土方巽の暗黒舞踏にも参加していたと聞き、なんだか面白いジャズマンと興味を覚えライブがある度に聴きに出かけた。

そして数年後、突然今度こんな本を出しましてと見せられたのが最初の絵本、『しでむし』(偕成社刊)
その写実的で繊細な画風に少々驚いた。(わが孫にはリアルすぎて気持ち悪いと言われたが)
ジャズの演奏との違いに擬態だったのかと思った次第。

その後「ぎふちょう」「つちはんみょう」シリーズと続き、神奈川県の「生命の星・地球博物館」の展示会に始まり地元を飛び出し全国あちこちで展覧会や講演会に忙しいと聞いていた。
その間「豆穂」の閉店ということもあり、しばらく演奏を聴くこともなかった。
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そして久しぶりのライブ。
オリジナルが中心のレパートリーのせいか、独特の肺呼吸のような切迫感は消えゆったりとした余裕のようなものを感じた。
蛹が羽化し成虫として飛び立ったと思えば喜ばしいかぎり。

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# by kcat46 | 2017-03-09 19:58 | 観読聴 | Comments(0)

清順さん

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<「けんかえれじい」「ツィゴイネルワイゼン」など個性的な美学に貫かれた作品で知られる映画監督の鈴木清順(すずき・せいじゅん、本名鈴木清太郎〈すずき・せいたろう〉)さんが13日午後7時32分、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のため、東京都内の病院で死去した。93歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻崇子さん。元NHKアナウンサーの鈴木健二さんは実弟。(朝日新聞デジタル)>

初めてお目にかかったのは「清順問題共闘会議」準備会か何か、学生映画連盟の代表として挨拶した記憶。
親しく接していただくようになったのは清順さんが「ルパン三世2」の監修となってから。
脚本打ち合わせ用のアパートの一室通称ルパン部屋。
シリーズ構成の大和屋竺師匠を中心にシナリオライターが喧々諤々。
片隅の畳に寝転がって、聞いているのかいないのか最後にボソリと「面白きゃ何やったっていいんだよ」その一言にぐさりと来たり、ほっと肯いたり。

<ある日、脚本、演出、作画の大討論会をやった。ルパンが若いと同じようにルパンを創る人も若い。そのうえ誰もが自分の胸に描くルパン観を一歩もゆずろうとしないしないから眼は血走り、鼻の穴はふくらみ、一寸したはずみに血の雨が降るような凄まじさとなった。諸君、これこそがルパンを創る場なのだ。ニヤニヤしていてはものは出来ない。血の出るくらいの修羅場が創造の場である。こうゆう時が一番ぢぢいの血も踊る・・・>(鈴木清順『ルパン三世名場面集』日本テレビ刊より)

阿佐ヶ谷「たらふく」始め様々な酒の席。
清順さんのべらんめえな江戸弁を聞くのが好きだった。
ある監督の新作映画の話題で盛り上がり「いかがですか?」清順さんに意見を求めると。
「彼は箱根の向こうから来た人だから・・・」

そのくせプロ野球では阪神タイガースを贔屓にしていた。
「巨人は田舎者の集まりだからね・・・」
大好きだった『けんかえれじい』の話をすると何故か機嫌が悪くなった。
「たぶん、自分の尻尾を見せたことを恥じてるんだよ」と大和屋さん。
以後その話題はタブーとなった。
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箱根にあったNTVの寮で泊まり込み、暇を見つけて近くの早川で釣糸を垂れた。
結局目当てのニジマスは釣れず「魚が相手じゃどうにもならんね」
視聴率が30パーセントを超えたご褒美で出かけた台湾ツアーでは意外に恐妻家の一面を知った。
前の奥さんがやっていた歌舞伎町の酒場「かくれんぼ」で居心地悪そうにしていた清順さん。

毎年末大和屋さんのお宅でルパンの作家を中心に集まっての宴会「ふぐの会」
カッカッカッと笑う清順さんの笑い声が忘れられない。
夢と現と、彼岸と此岸と自在に行き来した清順さんの魂は今何処に遊ぶだろうか。
感謝をこめて冥福を祈ります!



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# by kcat46 | 2017-03-02 11:00 | 合掌 | Comments(1)

大和路ふらり

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8時半出立=小田原9:30過ぎ新幹線=京都=奈良(13時頃)市内循環バス=春日大社前
春日大社から春日山原生林を歩き若草山に登る予定が、若草山周辺は冬季閉鎖中(3月解禁)
予定変更、春日大社周辺の混雑を避け御間道を若宮神社、柳生街道へ抜け新薬師寺付近散策。

「志賀直哉旧邸」奈良サロン文化の名残りを嗅いでみようかちょっと迷うがやっぱりパス。
浮見堂周辺野鳥など観察しつつ(一眼レフカメラ買うべきか?)興福寺境内。
興福寺の五重塔は、シルエットの美しさで有名な薬師寺東塔や法隆寺の五重塔等と比べて頭が重すぎると言われるが、改めて見直してもずっしり重い感じがそれはそれで悪くないと思う。

ならまち界隈の立ち飲みスタンドで奈良の地ビールを一杯、近鉄奈良駅から一駅で新大宮着。
駅に隣接して建つ「スーパーホテル」にイン(16時前)暗証番号が鍵代わりの新方式。
全館WIFIで一泊朝食付き5400円は安い。
部屋のバスで汗流し部屋を出て新大宮のネオン街、適当に当たりをつけた店「飯と酒 FUJIN 食堂」
12月の南九州ツアーで食し美味だった生鰹節を見つけ奈良の地酒に酔う。

酒 :缶ビール、地ビール、三緒杉、風の森(奈良)

<二日目>
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ホテル8時半発、一階のコンビニで昼食飲み物、午後から雨予想に備えビニール傘買。
新大宮駅=大和西大寺(乗り換)=近鉄郡山=(バス)横山口下車
横山口から20分ほど舗装道路の登りで矢田寺着(10時頃)
天武天皇創建の「あじさい寺」として有名ということだが季節外れ。

寺の裏手から道標に従い山道に踏み入る。
霊山寺から続く矢田丘陵の稜線へ登り、猪の踏み荒らした跡多くすれ違う人影も無い。
やがて山上の池見えて静かな湖面には何羽かの水鳥の姿。

矢田峠から稜線を辿り国見台の展望台
眼下には斑鳩の里から奈良盆地と昨年巡った大和三山、その向こうに三輪山に続く稜線。
展望愉しんだ後は松尾寺への下り、『日本書紀』編纂で知られる舎人親王建立(718年)の厄除けで有名な寺。
山懐に抱かれたような境内で五重塔など眺めながら昼食とする(さすがにアルコールなし)

松尾寺からの下りは舗装道路となり、斑鳩の里の風情とカントリークラブを横目にポツポツ落ち始めた雨気にしながら急ぎ法隆寺に出る。(13時半頃)
本降りになり始めた雨の法隆寺境内、冬の平日とあって観光客の姿もまばらな中傘を片手にゆっくり見て回る。(中学校の修学旅行以来)
五重塔や玉虫厨子などそれぞれ流石と思わせるがやっぱり「百済観音立像」見に来てよかったと思わせるものがある。
さらに夢殿の裏手から中宮寺にまわれば待っているのが「如意輪観世音菩薩半跏像」のアルカイックスマイル。
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法隆寺前バス停から筒井駅前に出て近鉄の駅から新大宮へ戻る。
ホテルの部屋で一休み、夕暮れを待って今宵も新大宮の飲食街。
前日の店の隣「熊本直送・名物馬刺し」の看板に魅かれて「うま杉」
大和の歴史の道を歩み、美女二人に拝観の満ち足りた気分から地酒メニューに並んだ五種類「順番に持ってきて」
九条ネギと蛸のおでん、馬刺し三点盛りを肴に酒満ちて二日目の夜も暮れる。

酒 :缶ビール、生ビール、「梅の宿風香」「山鶴」「五神」「三緒杉」「三日踊」

前夜の雨上がるが寒さ戻る。9時過ぎホテル発(精算無しスタイル)
新大宮駅から近鉄奈良へ、歩いて(15分ほど)奈良公園。
平日午前中はガイジンだらけで鹿と自撮り写真で大騒ぎ。

東大寺南大門から大仏殿(工事中)、そう言えば京都の平等院も松島の瑞巌寺も工事中だった。
閉鎖中の手向山八幡宮の参道から法華堂(三月堂)、二月堂と登るにつれ観光客の姿まばらになる。
二月堂舞台造りの欄干から見下ろす大仏の瓦屋根の向こうに奈良市内の眺めは流石。

大仏池への静かな道、梅の花と野鳥の姿眼で追いながら散策。
戒壇堂から県庁裏手にある県立美術館へ、企画展「祈りの美」開催中(65歳以上無料)
奈良縁の三人展清水公照杉本健吉(新平家物語・吉川英治挿絵等)、平山郁夫「楼蘭の遺跡」
元東大寺幼稚園園長だったという清水のユーモアをたたえた仏画や粘土遊びのような泥仏が素晴らしい。

鑑賞後、寒さを避け近くの文化会館のテーブルで一休み、コーヒーとサンドイッチ。
近鉄奈良駅に戻り特急電車で京都。
お土産とお酒買い込み14時過ぎ発新幹線=小田原=伊勢原17時過ぎ無事帰宅。

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# by kcat46 | 2017-02-23 19:57 | 遠くへふらふら | Comments(0)

松原智恵子賛!

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「ザ・インタビュー」(BS朝日)松原智恵子×ヤン・ヨンヒ(映画監督)を観る。
「ミス16歳コンテスト」で入賞し1961年日活の新人女優としてデビューした頃の話から・・・。
あれからすでに半世紀!
自分にとって松原智恵子の名は永遠のヒロインだった。

当時自由ヶ丘には六館の映画館があった。
「砂漠は生きている」や「マナスルに立つ」等学校の映画鑑賞でよく行ったのが「自由ヶ丘松竹」大島渚の時代に「太陽の墓場」を見たのが最後。

その斜め前にあった「ロマンス座」は幼少期叔母さんに連れられ観た「遠い太鼓」というゲーリー・クーパの記憶。
後に大映系になってからは全く記憶無し。

さらに駅の近く一番立派だった「自由ヶ丘東宝」では三人娘から黒沢明、ゴジラ等怪獣映画の印象。
駅から東横線ガードを潜り「自由ヶ丘劇場」は洋画系の二番館、拳銃の早打ちを確かめに通った「ワーロック」等西部劇から、ジャクリーヌササール、ドモンジョ、アランドロン等自分にとって映画の世界へ始めの一歩。

街のはずれ熊野神社の前にあった「武蔵野館」は東映系チャンバラ映画、そして一番新しくできたヒカリ街という二階建てビルの中の「ひかり座」日活系。
この小さな暗闇の空間が自分にとって青の時代の幕開けだった。

「嵐を呼ぶ男」「紅の翼」「明日は明日の風が吹く」「ギタ-を抱いた渡り鳥」・・・。
石原裕次郎でもなく小林旭でもない、いつも敵役の殺し屋エースのジョー宍戸錠が好きだった。
野球少年の仲間が多摩川の巨人軍グランドに向かう時、ひとり自転車漕いで駒沢球場の東映フライヤーズや毎日オリオンズの試合を見に行くちょっとヒネた少年期。

ドアが閉まらないほど満員の観客の隙間から覗くスクリーンの向こう、胸ときめかす相手は「キューポラ」の優等生吉永小百合でも、「非
行少女」のひたむきな和泉雅子でもなく、何故か松原智恵子だった。
遠い世界への憧れ。非行少年とヴァイオリンの少女。
ロマンチシズムとセンチメンタリズム。

初めてお眼にかかったのはNTVのドラマ「天まであがれ2」
本読みのリハーサル室の片隅に、学生時代の友人で担当ディレクターのA君に呼ばれ、
「彼、ガキの頃から松原さんのファンだったらしいですよ」
紹介され目の前で初めて眼にした生(なま)松原智恵子とどんな会話を交したか全く記憶が跳んでいる。
今も記憶に残るのは、にこやかな笑顔の目尻の皺の美しさだけ・・・。

「第71回毎日映画コンクール」田中絹代賞受賞とのこと、いつまでもお元気で永遠のヒロインでいて欲しいと思います。


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# by kcat46 | 2017-02-15 10:00 | 思い出たどれば | Comments(0)

日向薬師

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約7年かけたという解体復元工事「平成の大修理」を終えた日向薬師宝城坊本堂の拝観に初歩きを兼ね出かける。
12時伊勢原駅、O氏Eさんと待ち合わせバスで(25分)日向薬師バス定着。
初秋には彼岸花の見所となる日向川沿いの道をぶらぶら。

谷間の田圃や小さな家庭菜園まで厳重な電流柵張り巡めぐらされ、最近の猪や鹿の食害のひどさが分かる。
15分ほど歩いて境内へ、改修なった薬師本堂にお参り。
眼の持病の良化をお薬師様にお願いする。

参詣済ませ裏手の梅林(三分咲き)から山道の登り始まる。
一汗かいて日向山頂(404M)厚木から横浜方面の眺望広がる。
下りは大沢川に降り大釜弁財天から弁天岩をに眼をやれば、何人かのクライマーが一枚岩の岩壁で岩登りの練習。
ボルダリングがオリンピック種目となり今やブームとなりつつあるらしい。
自分だってもう少し若ければと思いながら、クライマーの姿をしばし目で追う。

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広沢寺温泉の横を過ぎ野鳥の声をウォッチングしながら、有名ラーメン店「ズンドバー」の行列横目に「七沢荘」(1000円)にザブン。
露天風呂に浸かった後は缶ビールで喉潤し、バス停まで歩き伊勢原行のバス。
駅前の「サイゼリヤ」で缶酎ハイチビチビ時間調整、17時を待って「越峠」の暖簾をくぐる。
合流したメンバー3名を加え、とりあえず新年の宴となる。

酒 :缶ビール、缶酎ハイ、義侠(愛知)、まつもと(京都)

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# by kcat46 | 2017-02-01 15:10 | 山を歩けば | Comments(1)

松方さん

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<俳優の松方弘樹(本名:目黒浩樹、めぐろ・こうじゅ)さんが2017年1月21日、脳リンパ腫のため死去した。 東京都出身、74歳。>

初めてご一緒したのはNTVのドラマ『このままじゃ、ボクの将来知れたもの』
松方さんは映画のヤクザからテレビ向けにイメージチェンジ、自分もスタジオの連ドラ不慣れでバタバタの記憶しか無し。
その後、東宝のテレビ「刑事貴族」シリーズで再会、パート1から3まで、続いて東映に移り「裸の刑事」シリーズ。

最初にご挨拶した時の記憶が「893愚連隊」が好きな映画ですと言った自分に、「センセインテリですね、なんかインテリはあの映画誉めるんだよな」と笑っていたこと。
その後酒席何度か、会う度に「遊んでますか、作家なんだから遊んでくださいよ!」とハッパかけられ、一度だけ自分が磯釣りを趣味と知って釣りの話を始め止まらなくなった。
この人は本当に釣りが好きなんだなと思った印象。

先達が亡くなる度に、まだ早いと思い、もうそろそろ思うかだんだん慣れていく。
いつ死のうがそれがその人の寿命と改めて思うのだ。
ご冥福を祈ります!


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# by kcat46 | 2017-01-28 20:24 | 合掌 | Comments(0)

初湯17


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恒例学生時代以来の酒友Mとの新年初湯、14時半箱根湯本駅待ち合わせ。
寒波襲来のせいか、いつもより人出少ない感じ。
15分ほど歩いて「箱根湯寮」(1400円)なんだか来る度に100円づつあがっているような?

以前は湯気の中に漂う中国語聞こえず、若い大学生風グループが多い感じ。
露天風呂に寝そべりて見上げる冬枯れの明星ヶ岳の山並み。

枯山に鳥突き当たる夢の後藤田湘子の句が浮かぶ。
突きあたる鳥は渡りの鳥をイメージしていたが、自死となれば精神性が必要だ。
オオタカ、ハヤブサ、オスプレイ・・・?

入浴後缶ビールで喉湿し、送迎バスで湯本駅から小田原行、途中御幸ヶ浜下車ピッタリ17時。
久しぶりの「大学酒蔵」、既に先客2名U字カウンターの凹部分、店のテレビを正面にテレビの相撲中継見ながら酒となる。
地元相模湾の鯵とウルメ鰯、赤貝の刺身に岩海苔と名物ネギトロメンチ・・・。

白鵬が貴乃岩に負けるという大番狂わせで稀勢の里の優勝決まる。
そう言えば、前回箱根帰りの小田原「うをげん」ラジオで豪栄道の優勝を聴きながら飲んだことを想い出す。
いつのまにか地元常連さんで満員の店内、お勘定(5000数百円)席を譲って駅まで歩き「寿庵」の蕎麦湯割で上りとなる。
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酒 :缶ビール、生ビール、燗酒(剣菱)、焼酎・蕎麦湯割


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# by kcat46 | 2017-01-24 15:49 | 街を歩けば | Comments(0)

PPAPとM1と、

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昨年後半一大ブームとなったピコ太郎のPPAPを初めて見た時「この手があったか」と意表を突かれた気がした。
ちょび髭にパンチパーマという一時代前のヤーさん顔した中年男が、豹柄の衣装を着て「ペンパイナッポーアッポーペン」と歌いながら踊る。
「独特なリズムに乗せた中毒性の高いフレーズ」(8ビートにゴーゴーのステップ!)そのゆるいダサさ。

下地が無かったわけではない。
「お笑いのグローバル展開」を目指す吉本興業が日本語の壁に苦労している中で、唯一成功例と言えるのがCOWCOWの「あたりまえ体操」(インドネシア語版)
共通項は音楽と振付のマネし易さ。

年末恒例の「M1グランプリ16」は今のお笑いのレベルの高さを表す大激戦だった。
2位の「和牛」に1点差で優勝した「銀シャリ」は審査員たちの迷いの結果、一番無難に収まった印象。

「和牛」の妄想とリアルの世界を自由自在に行き来するボケと、的確にフォローしながらシュールな笑いを成立させる相方の技。
スーパーマラドーナ」のエレベーターネタはまさかの展開の連続と、意表を突くラストのオチ。
オチを知って見返すほど構成の巧さがよく分かり、伏線の張り方の技などニールサイモンの一幕ものを思わせる。

タケシをして「今ツービートが出てもほとんど勝ち目はない」と言わしめるようになったMANZAI
年明け恒例お笑い大棚ざらえで懐かしの顔ぶれ眺めれば、相変わらずのゲロゲーロからカミさんの愚痴や不細工さ、相方の愚かさを笑いの種にしていた時代の名残り。
持ちネタと話芸の時代から、いつの間にか独自の笑いの世界作家の時代へ。

ボケと突っ込みという約束事をとっぱらった「笑い飯」に始まり、都道府県の持ち方というシュールのバカリズム、言葉の意味を音感のギャグに変えたハライチ・・・。
ベースにあるのはシュールリアリズムへの指向だと思う。
もう一度、チャップリンとキートンの幅が問題になる気がするが、
さて、日本のお笑いは何処へ行こうとしてるのか?
考え出すと夜も眠れない、ことはない。

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# by kcat46 | 2017-01-14 19:44 | 観読聴 | Comments(0)

やっぱり猫がゐる

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昨秋寂しい別れとなった愛猫オトメに代わり仔猫「ヒメコ」(牝・生後四か月)を迎えての越年。

大晦日は毎年恒例のN響「第九」(指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット)
移民問題と英国ブレグジットによるEU崩壊の危機、そして米国大統領選トランプ勝利・・・。
世界を覆い始めた暗雲を思へばベートーベンの調べ、シラーの詞がいつもの年にまして心に響く。

Deine Zauber binden wieder, あなたの魔法の力は再び結びつける
Was die Mode streng geteilt, 世の中の時流が厳しく分け隔てていたものを
Alle Menschen werden Brüder, 全てのひとは兄弟になるのだ
・・・・・
酔いにまかせてテレビに合わせ声張り上げる。

元日、近所の八幡神社に初詣。
午後は昼酒だらだら、録り貯めたビデオの中から「ギター弾きの恋」(監督:ウディ・アレン)
相変わらず語り口の巧さ(虚実皮膜の如し)
ジプシージャズギタリスト役のショーン・ペンの名演に負けず、口の利けない恋人役のサマンサ・モートンの愛しさ。
ジャンゴ・ラインハルトのギターが聴きたくなりユウチューブをザッピング(こんなに便利でいいのか?)

二日、箱根駅伝中継を横目に、めっきり少なくなった年賀状の返事書き。
例によって感動の大売り出しうるさく音量絞り、缶ビール片手に読書。
「もう過去はいらない」(ダニエル・フリードマン)
88歳のメンフィス署元刑事バック・シャッツシリーズ二作目。
夕方息子のU来宅、戴物の海鮮鍋つついて酒(立山)

三日、初JIM年末年始で300Gオーバーならまずまずか?
ストレッチ、筋トレ、スロージョグ(30分、3K)、プール(50×5×3セット)
本厚木駅立ち飲み「ぼたん」玉葱おでん、海鞘の塩辛、アナゴ煮で生ビール、酒(春鹿)

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# by kcat46 | 2017-01-05 10:28 | 雑・etc | Comments(0)

2016読んだ本BEST

年々読書スピードダウン甚だし。
それでも世界の才が次から次と、どうだ面白いだろうと時間潰し誘う。
まどろみの中で目蓋のシャッター降りるを妨げる面白き幾つか・・・。

「ザ・サン 罪の息子」ジョー・ネスポ(集英社文庫)
父と息子の物語に復讐譚。凄惨な事件のサイドに絡むラブロマンスのナイーヴさが切ない。

「サンドリーヌ裁判」トマス・H・クック(ハヤカワミステリー)
夫と妻の間に生まれた小さなすれ違い。一枚一枚真実の被膜を剥ぎ取っていくクックの名人芸。

「猟犬」ヨルン・リーエル・ホルスト(ハヤカワミステリー)
ノルウエーオスロを舞台にした本格警察小説。地道な捜査の父と若さと行動力を武器に突き進む娘のコンビがいい味。

「ザ・ドロップ」デニス・ルへイン作(ハヤカワミステリー)
ボストンの下町にある一軒のバーを舞台に、労働者階級の犯罪を扱ったタイトでざらざらした感触の小さな物語。

「悲しみのイレーヌ」ピエール・ルメートル(文春文庫)
「その女アレックス」の主役カミーユ警部初登場作。ルメートルのデビュー作
陰惨なのに美しい。“殺人事件という娯楽”

「転落の街」マイクル・コナリー(講談社文庫)
前作「ナイン・ドラゴンズ」は香港アクションの真似事でどうなることかと思ったが、地元LAに戻り本来のタフな刑事に戻り一安心。
「だれもが価値がある、さもなければ誰も価値がない。」

「ゴースト・スナイパー」ジェフリー・ディーヴァー(文芸春秋)
テロリスト疑惑の自国民を政府が暗殺する法的正当性がテーマ(9.11後の世界観)
料理愛好家の殺人者という設定が巧い。

「誘拐された犬」「助手席のチェット」スペンサー・クイン(創元推理文庫)
貧乏探偵バーニーと警察犬訓練所の落第犬チェットのコンビ物。犬の視点(モノローグ)が効いている。

「バッド・カントリー」C・B・マッケンジー(ハヤカワ文庫)
アリゾナ州の荒野、元ロデオのインデアン私立探偵、老犬と共に先住民の連続殺人事件の裏に潜む闇に挑む。
「豚や犬は餌のために動くが、馬と人間はそれぞれの心を持っている」

「霜の降りる前に」ヘニング・マンケル(創元推理文庫)
訃報を聞いたのちのマンケル新作。裏テーマである宗教の問題、狂信的論理がリアリティ?弱く、親子関係とあまり上手く絡んでいない。
やはりマンケルには北欧の社会問題が似合う?



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# by kcat46 | 2016-12-30 19:28 | 観読聴 | Comments(0)

南九州ツアー

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一歳から四歳まで九州博多の叔母さんに預けられ暮らした当時の記憶はブツブツ途切れた断片しかない。
小さな畑に接して建つ平屋の家、鶏の小屋、家の前から続く坂道、椿の蜜を吸った味、どんぐりの傘、麦踏み、広々とした玉砂利、公園に浮かぶボート・・・。
そしてパパとママと呼んでいた叔母さん夫婦の面影。

長じて法事等親族が集まる場に顔を出すと、九州から出てきた母方の親戚から懐かしげに声かけられ九州へ遊ぶに来るよう誘われるのが常だった。
その度に曖昧に言葉を濁しながら、決して九州へなんか行くものかと思っていた。
家族、親戚、肉親の情、血の繋がり、絡みつくような湿潤さが疎ましく、避けていた時期。
今回「指宿の砂風呂に入りに行くけどあなたもどう?」という家人の誘いに、ふと行く気になったのは「めぐる六部は気の弱り」のせいかも知れない。

<南九州ツアー>
羽田空港(11:45)=鹿児島空港(13:45)バス=仙厳園=指宿温泉H
二日目:H(8:30)バス=長崎鼻(薩摩半島南端)=番所鼻自然公園・タツノオトシゴハウス=釜蓋神社=池田湖(昼食)
知覧・特攻平和会館見学=H(16時着)
三日目:H(8:30)=屋久杉民芸品工房=鹿児島港<桜島フェリー>=桜島(昼食)=福山・黒酢専門店=霧島酒造工場=
青島・青島神社散策=宮崎空港(18:50)=羽田空港
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大人の修学旅行のようなツアーで回るうち、若い頃は苦手だった団体行動の不自由さと、他人まかせ故の気楽さが半分半分微妙にバランスとれていると感じるのはやっぱり歳のせいだろう。
60数年ぶりの九州・鹿児島空港から最初に連れて行かれた<仙巌園>
若い頃なら無視していたガイドさんの説明に耳を傾けている自分がいる。
辺境の地故の中央(文化)への想い、先年行った平泉「毛越寺」藤原氏三代秀衡を思い起こす。

さつま芋、鉄砲、ザビエル、北を霧島連山が塞ぎ、常に文化は南の海から渡ってくる薩摩の地。
「姶良」、「頴娃」など初めて知る漢字の土地。
地酒芋焼酎の酔い回ればようやく土地の風肌に心地よく、開聞岳へ登るルートを眼で捜す。

そして一番気にしていながら最後まで迷った知覧の「特攻平和館」
陳列された多数の遺書の一部を読み進むうち、その達筆としっかりした文章力に少々驚く。
特攻隊員という選良の故か、戦前の国語教育のレベルの高さか。

テロリストと特攻の差異、信じるという病、全共闘運動の玉砕主義との相似、映画「アルジェの戦い」・・・。
思いめぐらすうち周囲の騒々しさに振り返れば例によって中国人の団体客、こんな所に案内して何を見せようというのか?

初体験の砂風呂は尻焼けで、桜島は噴煙たなびかず、霧島酒造の近代的工場では日に何万本と生産される焼酎、原酒はやはり美味、そして夕暮れ迫る鬼の洗濯板・青島神社で旅を締めくくる。
ほとんどの疑問にすぐ答えが返ってくるガイドさんの知識レベルに感心、たまにはツアー旅行もいいなと機中で味わう焼酎の酔い。

酒:ビール、芋焼酎・天文館 利右衛門 三岳 かめ壺仕込み貴匠蔵 伊佐美、霧島(黒、赤、原酒)

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# by kcat46 | 2016-12-22 20:55 | 遠くへふらふら | Comments(0)

ラジオ出演

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山仲間の一人で女性アナウンサーのHさんに、以前から誘われていた番組のゲストとして出演。
平塚駅前のビルにあるFM湘南ナパサのスタジオ、そういえばラジオ局には縁がなかったな。
番組の企画書を何本か書いた覚えはあるが、実際の仕事をしたことはない。

音楽の合間に地域情報を中心としたお喋りを挟んでいくスタイル。
キューを出すディレクターの姿もなく、調整室もオンエアーランプも無し。
ただひとりアナウンサーであり、レコード係にミキサーまで兼ねるHさんが「基本的にすべてオンエアとなりますから」
にこやかにマイクに向かって生放送のスタートとなる。

事前の打ち合わせでは地元伊勢原市図書館で現在開講中の「シナリオ・ワークショップ」の話を中心にということだったが、
紹介をかねてシナリオデビューの頃の話から、仕事の内容と経歴、アニメや刑事ドラマ等現場のエピソード。
間に挟むレコード、事前に好きなCDがあればと持参した渋谷毅の「ダニーボーイ」とチェット・ベイカー流れ。
その間ほっと一息、そして少年野球から山歩き・・・話題はあっちこっちとっ散らかってあっという間の一時間が過ぎる。

昼休みの学校放送を想い出させる懐かしくも心地よい時間。
発信する人と聴く人との距離感について少々考える。

最後に番組を聞いている人でシナリオという仕事に興味を持った方に助言をと求められ、
人生が上手くいってなかったり挫折感を抱いたり、言葉にならない思いを抱いてる人こそ資質があるというような話をして、その中で話した映画「第三の男」(監督・オーソンウエルズ)台詞がうろ覚えで不正確だったと思うので改定。

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「イタリアボルジア家30年間の圧政下は戦火・恐怖・殺人・流血の時代だったが、ミケランジェロやダ・ヴィンチの偉大なルネサンスを誕生させた。片やスイスはどうだ? 麗しい友愛精神の下、500年にわたる民主主義と平和が産み出したものは何だと思う? 鳩時計だ!」

ついでに思い出したのがサルトルの問いかけ「飢えて死ぬ子供の前で文学は有効か?」
ビアフラかどこかの内乱に対して文学者の行動を促した問いかけだったと思うが、日本でも大江健三郎や三島由紀夫など多くの反響があった。
その中で誰の意見か忘れたが「文学は飢えて死ぬ子の前で有効であることはないが、飢えて死ぬ子は文学に有効であり得る」という言葉が今も記憶に残っている。





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# by kcat46 | 2016-12-11 20:29 | 近所をブラブラ | Comments(1)

ユーシン渓谷

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先日入口まで行ったユーシン渓谷、山仲間の女性達からぜひ行きたいと希望あり。
7時前Oさん迎車、Eさんと久しぶりのHさん同乗、男2女2計4名。

途中コンビニに寄り8時頃玄倉着、トイレ脇の無料駐車場に無事駐車(帰りは道路にズラリ路上駐車の列アリ)
新松田駅からの路線バスから下車した登山客達と前後して歩き出す。
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数年前キャンプ流された事故現場の河原を眼下に、小川谷の出合いから「西丹沢県民の森」方面を分け。
車止めのゲート(クマ出没注意の看板)を過ぎ、採石場を過ぎれば周囲に数日前降った雪の名残。
谷間の道独特の山懐に静かに分け入っていく気分味わいながら林道を行く。

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ユーシン名物の隧道始まり、最も長い青崩隧道は途中で曲がっていて全くの暗闇、ヘッドランプ照らしながら通過。
やがて玄倉ダムに着き、眼下の渓谷ににユーシンブルーを眺めるが水量の少なさと日光射さずイマイチ。
同角沢出合、雨山橋、(鹿の駆除ハンター)周囲は完全に冬景色。
ちらりと覗く丹沢主脈稜線の白が眩しい。

塔ヶ岳方面の道標から下り橋を渡ればユーシンロッジ前の広場に出る。
雪景色の中、多数の登山客に混じって昼食(11時)

帰りは元来た道、午後になるほど客増えて「ユーシンブルー」の宣伝文句に誘われてか、ほとんど街歩きに近い若者の姿も混じる。
冬から秋へ時を遡るように谷間の風景心寄り添ううち、13時半頃玄倉着。
山来た道の駅に寄りいつもの鶴巻温泉「弘法の里湯」でザブン。パフーッ!
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# by kcat46 | 2016-12-01 19:58 | 山を歩けば | Comments(0)

古希同期会

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夢が「かへつて行く」はずの水引草の咲く村は自分には無縁だが、時折ふと全てが始まったあの地点に戻ってみたくなるのはたぶん一種の帰巣本能だろうと思う。
都立大付属高校の古希同期会、いよいよこれが最期かなという気分で新宿の会場「新宿三井クラブ」に足を運ぶ。
同学年4クラス200名中70人の参加は同じ思いの集まりだろうか。

とりあえずの乾杯で胸の名札と顔を見比べ、面影浮かぶ者全く浮かばない者。
群馬県の廃校で絵を描く生活をしているTとは何年ぶりだろう。
溜まる思いのある相手は後でゆっくり、とりあえず広くあれこれ好奇心優先。

新宿の街で情報誌を発行し続けてきたK君、同じ新宿の住人で消息不明となったポン友K君の消息。
キャンパスと大学図書館をサテン代わりに過ごしていたW君、野球部ののエースだったY君とは少年野球の指導について。
「あなたはいつもピリピリ尖がっていて近寄りがたかった」と同じクラスのSさん。
勝手に自分で描いていたあの頃の自分と、他人の記憶の中に残る印象のずれの面白さ

中学時代一緒に学級委員だったMさんと話す機会があったのは望外のおまけ。
担任の女教師から「Mさんに比べてあなたは学級委員の身でありながら・・・」
いつも比較され小言を言われ続け 幼い反抗的行動の数々を詫び、なんだか記憶の小骨が抜けたような気分。

新宿三井ビル54F、70歳になった自分がそんなところに立ち、若き日に彷徨い続けた街を見降ろしている不思議。
「想い出なんかいらない」と言った人の強さは自分にはない。
酔いと記憶がもたれ合うように廻っていく、静かな時間の逆回転を愉しむ。

そして最後に残されるのは不在の70名へのあてどない思い。
やっぱり死ぬ前にもう一度話したかったHさん、シブヤの街から消えたA君、春の北八ヶ岳で遊んだUさん、高二の秋の谷川岳遭難事故でザイルを組んでいたOもFも既に鬼籍の人・・・。
心残りあるのもまた人生と思うしかない、のだろうと。

「ひとつずつ処理してゆかむことどもの死ぬまで続きそして死ぬらむ」(大島史洋)
「生き足らずとも足りしとも実南天」(山上樹実雄)
ことごとくやさしくなりて枯れにけり」(石田郷子)

    (画・高橋芳

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# by kcat46 | 2016-11-27 19:55 | 思い出たどれば | Comments(0)

西丹沢・16秋

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今年の秋は「白玉の歯にしみとほる・・・」暇もなくはや冬の気配。
「紅葉はどうなってる?」思い立って家人の運転で西丹沢へドライブ。
246から中川温泉への道、途中山北道の駅で野菜など物色、鬼ユズやらマコモダケ、栗茸など買いこむ。

玄倉トンネル潜れば丹沢湖が眼前に広がる。
何年か前丹沢湖マラソンで息喘ぎながら走った湖の周回コース。
周囲の山々は桜で言えば三分咲き、緑の中に混じる紅や黄色が初心な優しさ。
「ユーシンブルー」で最近ブームとなっているらしいユーシン渓谷の入り口でしばし休憩。

数日前、伊勢原の飲み屋でよく会うU氏から、同じく酔っぱらい仲間Y氏の訃報を知らされた。
酒飲み同士というだけでなく、山という趣味があってかあちこちの飲み屋で顔合わせると、山の話で酒と気持ちを混ぜこぜにした。
Y君のホームグランド鍋割小屋の鍋焼きうどん、ボッカ駅伝、西丹沢の沢、ユーシンから同角沢、熊木沢、小川谷・・・。

丹沢湖の畔に立ち、Y君の真ん丸な笑顔やプツンした時の心の棘むき出しの面影など浮かぶ。
眼に映る風景が思い出を蘇らせる。
時間と空間。最近整理つかない問題。
ある時期共有した時間、中学、高校、大学・・・見て来た情景。自分にとって何がもっとも大事なのか?

Y君の愛した同角の頭に向かって黙礼する。
丹沢湖畔を巡り帰りは「ぶなの湯」(2時間700円)
染まり始めた山々を眺めながら露天風呂にまったり。
眼下を流れる渓流は少年野球のキャンプで何度も来た場所だ。
今や夏の賑わい遠く風呂上りのビールの美味さ、生き残りしものの特権として味わう。
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# by kcat46 | 2016-11-13 20:13 | 山を歩けば | Comments(0)

ジモティライブ2

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最近テリトリーとしている「ポコアポコ」のライブ。
晩酌の下地でほろ酔い気分、久々のライブ始まり、オルガン、アルト、ドラムのトリオ。
ホレスシルバーから季節柄の「枯葉」、そして大好きなチャーリー・ヘイデン!
店のマスターT君も体に不似合いなテナーサックス取りだしてブイブイ吹き鳴らす。
秋の夜、久しぶりに酒とビー・パップに酔う。

翌日、地元「伊勢原フィルコンサート」(14時・伊勢原文化会館)
市民文化祭行事で無料のせいか満席の盛況。
伊勢原フィルを聴くのは初めてだがなかなか(金管足りない?)

地元出身の女性ピアニスト古川貴子ピアノ協奏曲5番「皇帝」(ベートーベン)
一つの個性と多数のアンサンブルが対峙する協奏曲というスタイルが好きで、楽しみにしていたのだが。
ピアノがオーケストラと優しく溶け合って、これでいいのか?よく分からないままなんだか・・・。
あまり若くして、故郷に帰らない方がいいかも知れない。



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# by kcat46 | 2016-11-08 20:32 | 近所をブラブラ | Comments(0)

逝く秋に


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愛猫オトメが姿を消して20日以上過ぎた。
各所問い合わせ近所を探し回り、ビラを貼り、地元広報誌タウンニュースにも広告を出す。
以来、幾つかの情報がもたらされた。
それらしい猫を見かけた、死んでいた猫を見たが・・・。

その中で我が家から直線距離にして200M足らず、小田急線線路脇に死んでいた猫の目撃情報。
場所、時間(いなくなった早朝)からもっとも確度が高いと思われた。
小田急に問い合わせたところ、そのような場合保線係が始末するがその記録を残すことはないという。

朝起きれば真っ先に庭の出入り口に姿を捜し、冷たい雨が降る度にどこでどうしているか案じる日々はもう終わりにしなければならない。小田急線の線路に消えた猫がオトメと決め、心の始末をつけることとする。

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冷たい焼酎を手に、ビル・エヴァンスの
「Conversations With Myself」を聴いている。
秋、静かな夜が過ぎてゆく。
あなたは、ここにいた。
もうここにはいない。

「こんな静かな夜」 (長田 弘 )



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# by kcat46 | 2016-11-03 14:40 | 合掌 | Comments(1)

無事生還

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検査結果・血糖値
HbA1c:<7.0→6.1>基準値内に劇的に改善!

前回次の結果が悪ければ治療(投薬、食事療法)になると脅され三ヶ月。
ついでながら検査を始めて以来数十年、常に基準値を越えて注意マークがついていたγGT62、初の基準値内となる。

努力の奇跡?
野菜中心の食事、それも必ず先に野菜からをが原則。
とりあえずのビールは、外晩酌の生ビール以外糖質0の発泡酒を常用。
二杯目から日本酒は旅行や飲み会等非日常の時だけ、焼酎、ホッピーを普段酒とする。
運動はJIMで週2,3回(約2時間)、体重1キロ減。

祝杯!久しぶりの甘露(真澄)喉に沁みる。
早戸瓜の甘酢、茄子と青唐の煮浸し、ヒジキ煮物(白瀧、揚げ)、冷奴・酒盗、鮪山掛け、秋刀魚塩焼き、大根味噌汁、御飯半膳
やればできる、まだまだ飲める。



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# by kcat46 | 2016-10-27 20:13 | 雑・etc | Comments(0)

迷いネコ

a0007196_19492726.jpg我が家の愛猫が行方不明となって十日が過ぎた。
警察に届け(遺失物)、市の環境美化センターに問い合わせ(交通事故死等の清掃)、動物愛護センターに登録(ペット保護)
ネットの迷いネコ捜索法を参考にテリトリー周辺に匂いの残る布片など散布、ポスターを数枚貼る。

あてどなくそぞろ歩き、耳そばだたせ、コソ泥のように家々の裏手や庭の植え込みに視線を走らせる。
あとは何もできることはない。
ただ祈るように待つ日々が過ぎてゆく・・・。

そろそろ、彼女がいないことに慣れる準備を、始めるべきなのだろうか?

人がひとり失踪するたび、永遠にやまない嗚咽が始まる。
死はむしろ人を苦しみから解放し、悲しいとはいえ答えを与えてくれる。
だが、行方が分からなくなった人は、いつまでも消えない問いを残す」
「ブエノスアイレスに消えた」グスタボ・マラホビッチ

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# by kcat46 | 2016-10-23 19:28 | 雑・etc | Comments(0)