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 「ネコも歩けば・・・(酔中日記)」

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舘野鴻ライブ

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「日本のファーブル」熊田千佳慕の後継者、秦野のフィールド画家舘野鴻君のジャズライブ。
「表丹沢音楽講」@「ポコアポコ」
僚友でデキシ―系ドラマー蓑宮俊介とギターに佐々木哲太郎というお馴染みのトリオ。

初めて聴いたのは10年ほど前、行きつけの酒場伊勢原「豆穂」のライブ。
肺の筋肉目いっぱい震わせ、ブイブイ吹き抜くサックスの印象。
演奏後の雑談で当時横濱ジャズフェスで聴いてファンとなったminga早坂紗知のお弟子さんだったと知る。
また土方巽の暗黒舞踏にも参加していたと聞き、なんだか面白いジャズマンと興味を覚えライブがある度に聴きに出かけた。

そして数年後、突然今度こんな本を出しましてと見せられたのが最初の絵本、『しでむし』(偕成社刊)
その写実的で繊細な画風に少々驚いた。(わが孫にはリアルすぎて気持ち悪いと言われたが)
ジャズの演奏との違いに擬態だったのかと思った次第。

その後「ぎふちょう」「つちはんみょう」シリーズと続き、神奈川県の「生命の星・地球博物館」の展示会に始まり地元を飛び出し全国あちこちで展覧会や講演会に忙しいと聞いていた。
その間「豆穂」の閉店ということもあり、しばらく演奏を聴くこともなかった。
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そして久しぶりのライブ。
オリジナルが中心のレパートリーのせいか、独特の肺呼吸のような切迫感は消えゆったりとした余裕のようなものを感じた。
蛹が羽化し成虫として飛び立ったと思えば喜ばしいかぎり。

by kcat46 | 2017-03-09 19:58 | 観読聴 | Comments(0)