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 「ネコも歩けば・・・(酔中日記)」

drunkcat.exblog.jp

冬季五輪・2010

ヴァンクーバー冬季五輪が終わった。
幕開けはスノボの国母君の服装問題騒ぎから。
多少お行儀の悪いガキを親か指導者が叱れば済む話を、過干渉社会の代表ワイドショーが火をつける。
正義の味方面したマスコミが蹴落とし、川に落ちた犬をここぞと寄ってたかって石モテなぶる構図。
なんだか嫌な世の中だなと思ったが、スノボの競技を見てちょっと分かったのは、
軽々と空を舞う自由、引力からの解放。
アウトサイダーに対するスクエアな大衆の嫉妬心がベースにあるのだな。
「自分のスタイルをつらぬく」という言やよし。
そういえば、空を飛ぶ夢を見なくなってから久しい。

スノボに続き面白さを知ったのがカーリング。
子供の頃のビー玉遊びの楽しさ、団体競技という連帯性、一投ごとにある作戦の間、そしてもちろん正面から捕らえた選手の視線の美しさ。
後半は力尽きた感じだが、カーリングという競技の魅力は充分教えてくれた。
近くに競技場ができたら絶対一度はやってみたいと思う。
その他以外に面白かったのがアイススケートのショートトラック。
直線外からまくりインを突いて間一髪追い抜く時のスリリング。
自由ヶ丘デパート(3階建て!)の屋上にできたローラースケト場に通った少年時代を思い出した。
バックに流れていた音楽はアーサー・キッドの「ショショショジョジー・・・」(誰も知らないだろうな)
スキーでは今回初というスキークロスという競技が面白かった。
それこそ3D画面で見たら臨場感はすごいと思う。

そしてクライマックスはキムヨナ対浅田真央。
当日はJIMでジョギングマシンを走りながら見ていたが、真央ちゃんがこけそうになった時にジム中が悲鳴で揺れた。
結果は銀メダルに終わったが、その後の一般の人々の感想が以外だった。
前日までワイドショーが散々逆転可能と煽っていた割りに、ほとんどの人が「よくやった」と冷静な大人の反応。
国母君への反感に対して「一生懸命」、「真面目」な良い子に対する寛容さ。
卓球の愛ちゃんやゴルフの遼君も重ねれば、現代の日本人の意識のありようが見えてくるような気もする。
ナショナルフラッグに自らのアイデンティティを賭けるよりはまだましか。

一つだけ気になったのが音楽。真央ちゃんにラフマニノフとはね。
ロシア人女性コーチのボリショイ(芸術)コンプレックスに過ぎないのでは?
さて、冬の祭典も終わり、春はセンバツから。
わが野球少年たちのシーズンが始まる。
by kcat46 | 2010-02-28 21:11 | 雑・etc | Comments(0)